ご褒美のあげすぎ

カスハラ

我が家にはオスのハチワレ猫がいます。

生誕8年目で、かなり日本語を理解していますおそらく。

そんな彼の生きがいはごはん。

たくさん食べたくて一気喰いしますが

その度にリバースしてしまうセンシティブな胃腸で、今日もちょこちょこ8食くらい食べます。

そんな中、爪切りやブラッシングなど

嫌なことをされた時に献上する「ご褒美」には目がありません。

チュールを口元まで運んでお召し上がりいただいています。

こちらも「ごめんね頑張ったね」と労いの言葉をかけます。

彼も満足満足って顔でキレイにしてもらった毛並みを撫でさせたのち、しばし夢の中へ。

が、夢から覚めた彼が大きな声で騒ぎ始めます。

さっきの! 早く! さっきの!

「そんなにたくさんチュール食べたら身体に悪いからダメ」

さっきの! 早く! さっきの!

「もう爪切らないからあげられないよ。ダメだよ!」

さっきの! 早く! さっきの!

ご褒美はあくまでも「褒美をつかわす」ものであり、非日常的な出来事です。

ご褒美が日常的な出来事になってしまったらそれはご褒美ではありません。

彼の望みは「ご褒美が日常的になること」です。

そのために必死でなりふり構わず騒ぎ立てます。

その要求は、彼が納得できる形で示されるまで永遠と続きます。

仕方なく、本当に仕方なく、要求をのみます。

今はソファの上でうっとりへそ天をキメています。

ブラッシングしたての柔らかな腹毛がとてもきれいで「きれいになったね」「かわいいね」という声掛けを当然という態度で受け止めています。

ふと、とんでもないことに気付いてゾッとします。

クレーマーに対するこんな態度が言動をエスカレートさせているということ。

つけあがらせて、なめられているということ。

その積み上がりが、カスハラが増加した一要因であることを自覚しなければなりません。

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